ぜひお手元に置いてギターライフを楽しんでいただきたい
一生もののスペイン名曲集です。
スペインギター音楽名曲コレクション第3集
◆好評発売中◆
スペインギター音楽のスペシャリスト、日本・スペインギター協会がが総力を結集して編纂した「スペインギター音楽名曲コレクション」第3弾。30年以上の伝統を持つ「スペインギター音楽コンクール」の課題曲をベースに「入門名曲コレクション」「小品名曲コレクション」「上級名曲コレクション I」「上級名曲コレクション II 」と難易度別に分類。第3集は、〈月光〉〈ロシータ〉〈アメリアの遺言〉〈聖母の御子〉〈オリエンタル〉〈悲しき舞曲〉〈アンダンテとロンド〉〈セビーリャ〉〈椿姫の主題による幻想曲〉等々、人気の全44曲を収載。第1集~第3集で合計133曲が収載され、古典期から近代に至るスペインの主要作品をほぼ網羅できます。読みやすさを考慮した楽譜、編集委員によって考え抜かれた運指が振られ演奏に役立つことでしょう。スペインギター音楽のスペシャリストである協会理事によって出典譜の徹底的な校訂・編曲が行なわれ、初心者からコンクール・チャレンジャーにまで幅広い層が活用可能なスペインギター名曲集の決定版です。(現代ギター社紹介ページより)
【第1章:入門名曲コレクション】
ソネットI( バルデラーバノ)/アヴェ・マリス・ステラ(カベソン)/ラルゲットOp.35-3(ソル)/アンダンティーノOp.35-4(ソル)/祈りOp.31-23(ソル)/タンゴNo.1 Op.19-1(フェレール)/タンゴNo.2 Op.19-2(フェレール)/タンゴNo.3 Op.50-3(フェレール)/対話~詩的練習曲Op.25(フォルテア)/トマス・ダマスのスケルツォによる練習曲(タレガ)/一輪の花Op.2(マンホン)/マリア・ヘスス(モラル)/グロリア(モラル)
【第2章:小品名曲コレクション】
容易なファンタジア(ムダーラ)/カナリオ(ゲラウ)/マリサパロス(サンス)/ファンダンゴ(ムルシア)/エチュードOp.6-8(ソル)/エチュードOp.35-13(ソル)/エチュードOp.35-22(ソル)/エチュード Op.35-17(ソル)/エチュード Op.31-21(ソル)/エチュード Op.31-19(ソル)/エチュード Op.6-6(ソル)/ロシータ(タレガ)/パバーナ(タレガ)/アメリアの遺言(リョベート)/盗賊の歌(リョベート)/聖母の御子(リョベート)/商人の娘(リョベート)
【第3章:上級名曲コレクションⅠ】
独創的幻想曲(ビーニャス)/タンゴ Op.165-2/マラゲーニャ Op.165-3/オリエンタル(グラナドス)/ビリャネスカ(グラナドス)/悲しき舞曲(グラナドス)/マズルカ・ト長調(タレガ)/華麗なエチュード(アラール/タレガ)
【第4章:上級名曲コレクションⅡ】
アンダンテとロンド Op.2(アグアド)/マジョルカOp.202(アルベニス)/セビーリャ Op.47-3(アルベニス)/椿姫の主題による幻想曲(アルカス)/バスクの歌(マンホン)/ ソルの主題による変奏曲 (リョベート)
「上級名曲コレクション」はその多くが、トップギタリストたちの名演に彩られた作品と言って良いでしょう。しかし既成の録音や出版には微妙な差異が見られ、これら名曲にチャレンジしようと思うとき、若干の戸惑いを覚えるところです。そのことに対し、『スペインギター音楽名曲コレクション』は一つの解答を示せたものと考えます。
現在、当協会主催スペインギター音楽コンクールの課題曲において、指定版をすべて『スペインギター音楽名曲コレ
クション』よりとしているのも、この考えに基づいております。
昨春、来日の折、拝謁の栄に浴した際に頂いたフェリペ6世スペイン国王のお言葉「大切なのは、日本・スペイン両国民が知的交流により、お互い相手の国に惹かれ、強い親愛の情を抱いていることです」。
今回、単に名曲を集めるだけでなく、各曲に可能な限りエディションの比較検証を行なったこと。そしてスペインでのみ用いられた撥弦楽器ビウエラや、スペイン式5 弦ギターの音楽。さらにフェレール、ブロカ、ビーニャス、マンホン、フォルテアといった、ソルやタレガの陰になり、あまり顧みられなかった19 ~ 20世紀のギタリストの手になる知られざる作品の収録に努めたこと。これらによって、国王の言われる、知的交流による日本・スペインの強い親愛、そのさらなる醸成に『スペインギター音楽名曲コレクション』が、微力ながら貢献できたのではないかと出版に携わった協会員一同、密かに自負している次第です。
『スペインギター音楽名曲コレクション』シリーズも当初の予定通り、この第3 集を以て第1 期の完結を見ることになりますが、高大なスペインギター音楽の山は我々の前に燦然と輝き、その深い森に誘います。収録しきれなかった名曲の数々がまだまだあり、ギターによる演奏は不可能と思われていたアルベニス、グラナドスの最高傑作《イベリア》、《ゴィエスカス》を、近年ではギターで演奏する奏者も現れるなど、今後の新しいレパートリーの出現・開拓の可能性にも大きな期待が持たれます。いつの日か、それらを収録した第4 集以降が刊行されることを予感しつつ、あらためて、みなさまに『スペインギター音楽名曲コレクション』のご愛顧をお願い申し上げます。
(第3集「序文:中島晴美会長」より)
『スペインギター音楽名曲コレクション』の企画構想は、「第3集」発行の4年前、2014年6月に遡る。企画構想の原点は、1982年から毎年開催している「スペインギター音楽コンクール」の第1 次予選課題曲、第2 次予選課題曲、本選課題曲がそれぞれ約30曲、計90曲余りに挙がったのを機に、これを曲集として編集すれば、スペイン曲による素晴らしいギター音楽曲集になるのではないかとの発想がきっかけであった。そして今回の「第3集」44曲の発行により、「第1集」46曲、「第2集」43曲、合計133曲からなるスペイン作曲家のみによる珠玉の『スペインギター音楽名曲コレクション』全3巻の価値ある誕生となった。
採り上げたスペインの作曲家は31 人に挙がり、古くはビウエラ黄金期の名手L.ミラン、L.ナルバエス、G.サンスから始まり、6弦ギターを芸術的に高めたF.ソル、D.アグアド、そして近代ギターの祖と言えるF.タレガ、その後継者と言えるM. リョベートと繋がってきた歴史の糸は、ギター音楽にこれ以上はない幸運をもたらしたと言える。更に幸運は続き、名演奏家アンドレス・セゴビアの時代が到来する。セゴビアは前述したビウエラ曲やソル、タレガ等のスペイン曲の多くをレコードに吹き込み、世界中の音楽フアンを魅了すると共に、世界各地の大ホールでそれらのスペイン曲を芸術性高く演奏し、ギターをクラシック音楽の世界のなかで、堂々とピアノやヴァイオリン等に肩を並べる地位に引き上げた功績は計り知れないものがある。更に見逃せないことは、名手ナルシソ・イエペスが名作映画『禁じられた遊び』の音楽をギター1 本で支え、「第1集」に掲載したルビーラ作曲〈ロマンサ〉をテーマ曲に選んで演奏したことである。この曲は〈愛のロマンス〉として瞬く間に世界中で愛奏されるようになり、ギターファンの裾野を飛躍的に広げた実績は、今日のギターの隆盛に大きく繋がっていることは間違いない事実であろう。
一方スペイン曲の変遷に目を移すと、タレガ、リョベートの作品以降はJ.トゥリーナ、F.モレノ・トローバ、J.ロドリーゴを初めとするギタリスト以外の作曲者による近・現代の魅力的な作品が多く生まれ、ギターのレパートリーは格段と多彩になった。これらの作品は著作権の関係で残念ながら曲集には掲載できなかったが、コンクール本選の自由曲の中で盛んに演奏されるので、そこで聴く楽しみが持てるのは幸いである。
また、ミューズの計らいとも言うべきもう一つの幸運は、スペインが誇る国民的なピアニストであるI. アルベニス、E. グラナドスが、ギターの情感をピアノ鍵盤上で表したことにより、ギター曲に編曲して演奏すると、正に水を得た魚のように活き活きと蘇るのは周知のとおりである。これによりギターのレパートリー曲が格段と華やかなものになったことは特筆に値する。「第1集」~「第3集」を通してアルベニス・12曲、グラナドス・5曲が収められており、このミューズからの贈り物は、ギター音楽をよりインターナショナル的な高みに導く作品として重要な役割を果たしている。
更にこの曲集の価値ある特色としてアピールしたいのが、入門名曲コレクションの存在である。コンクール課題曲には選ばれなかったが、ぜひ演奏して欲しい入門名曲として採り上げた曲は合計38 曲に挙がり、この曲集のもう一つの目玉とも呼べる珠玉のコーナーとして注目していただきたい。そしてソル、アグアド、タレガの名声の影に隠れた名手15人の作品に光を当てることが叶い、ギター愛好者にその存在を伝える役割が担えたのは価値ある一面と思っている。と同時にそれらの作品の魅力を存分に楽しめる機会を提供できたことはこの上にない喜びである。
ここにめでたく完成の暁となった『スペインギター音楽名曲コレクション』全3巻は、ギターを愛する心優しい愛好者の手元に常に置かれ、愛奏され続けることを信じて疑わない。
(第3集「『第3 集』発行にあたって:村治昇前会長・顧問」より)
スペインギター音楽名曲コレクション第2集
◆好評発売中◆
日本・スペインギター協会が総力を結集して編纂した「スペインギター音楽名曲コレクション」の第2弾。30年以上の伝統を持つ「スペインギター音楽コンクール」の課題曲をベースに、「入門名曲コレクション」「小品名曲コレクション」「上級 名曲コレクション1」「上級名曲コレクション2」と難易度別に分類。〈魔笛の主題による変奏曲〉〈ムーア風舞曲〉〈ゴヤのマハ〉〈朱色の塔〉〈ドビュッシー讃歌〉〈水の精の踊り〉〈皇帝の歌〉等々、人気曲を多数収載。楽譜の読みやすさを考慮し五線譜・音符が大きくなり、また編集委員によって考え抜かれた運指が振られています。スペインギター音楽のスペシャリストである協会理事によって出典譜の徹底的な校訂・編曲が行なわれ、初心者からコンクールチャレンジャーにまで幅広い層が活用可能なスペインギター名曲集です。(現代ギター社紹介ページより)
【第1章:入門名曲コレクション】
アンダンティーノ Op.31-5(ソル)/アンダンテ Op.31-8(ソル)/エチュード・ホ短調(アグアド)/エチュード・アレグレット(アグアド)/エル・ スェーニョ(ビーニャス)/エミリア(アルバ)/ワルツNo.3(フォルテア)/スペイン風セレナ―タ(フェレール)/水の精の踊り(フェ レール)/アレマンダ(カリェーハ)/悲しき歌(カリェーハ)/ミ・ファボリータ(フォルテア編)
【第2章:小品名曲コレクション】
パバーナⅣ~Ⅵ(ミラン)/皇帝の歌(ナルバエス)/ルドヴィーコのハープを模したるファンタジア(ムダーラ) /メヌエットOp.11-4~6(ソル) /アンダンティーノ Op.32-1(ソル)/ギャロップ Op.32-6(ソル)/エチュード(アグアド)/プレリュード No.4~6(タレガ)/エンデチャ とオレムス(タレガ)/アデリータ(タレガ)
【第3章:上級名曲コレクション1】
エチュード Op.29-23(ソル)/エチュード Op.6-11(ソル)/エチュード Op.29-13(ソル)/アレグロ・ブリランテ(アグアド)/ムーア風舞曲(タ レガ)/ゴヤのマハ(グラナドス)/入り江のざわめきOp.71-6(アルベニス)/カディスOp.47-4(アルベニス)
【第4章:上級名曲コレクション2】
モーツァルトの「魔笛」による序奏と変奏曲 Op.9(ソル)/「マールボロは戦場に行った」による序奏と変奏曲 Op.28(ソル)/「もしも私 が羊歯ならば」による序奏と変奏曲 Op.26(ソル)/グラナダOp.47-1(アルベニス)/朱色の塔Op.92-12(アルベニス)/カタルーニャ Op.47-2(アルベニス)/ドビュッシーの墓に捧げる讃歌(ファリャ)
2017年の年頭にあたり、ここに「スペインギター音楽名曲コレクション・第2集」をお届けいたします。
いにしえの中世宗教音楽、ビウエラをはじめとする黄金時代のルネサンス器楽曲を経て、アラブや東方諸国の音楽をも吸収し、フラメンコやサルスエラなど、ヨーロッパの他の国々にはない独特の発展を遂げつつ現代に至るスペイン音楽。本曲集は、そんな長く偉大な歴史をもつスペイン音楽の中から、クラシックギターのスタンダードレパートリーとして定着している作品を可能な限り網羅しようとするもので、シリーズ全3巻を予定しています。
今日ギター音楽は、古楽やピリオド楽器研究の進歩、ジャズやポピュラー音楽の要素をまじえた作曲、演奏技術の向上による高度な編曲など、これらを踏まえた数々のレパートリーの出現により、かつてなかったほど多種多様化しています。しかしその中にあってなお、スペインのギター音楽が、われわれギタリストを常に魅了し、夢と憧れを抱かせる、特別な存在であり続けていることは周知のとおりです。
本曲集が、スペイン音楽・ギター音楽を愛するすべての方々の傍らに置かれ、その愛情を深めていただくための一助となることを、日本・スペインギター協会 会員一同願ってやみません。
(第2集「序文:中島晴美会長」より)
現代ギター社Webサイトよりご購入いただけます。
また各専門店でもお取扱いがございます。
スペインギター音楽名曲コレクション第1集
◆好評発売中◆
日本・スペインギター協会が総力を結集して編纂した「スペインギター音楽名曲コレクション」です。三十年以上の伝統を持つ「スペインギター音楽コンクール」の課題曲をベースに、「入門名曲コレクション」「小品名曲コレクション」「上級名曲コレクションI」「上級名曲コレクションII 」と難易度別に分類。〈禁じられた遊び〉〈ラグリマ〉〈アストゥリアス〉〈アンダルーサ〉〈アランブラの想い出〉等々、人気曲が目白押しの一冊です。スペインギター音楽のスペシャリストである協会理事によって出典譜の徹底的な校訂・編曲が行なわれ、初心者からコンクールチャレンジャーにまで幅広い層が活用可能なスペインギター音楽名曲集の決定版です。(現代ギター社紹介ページより)
【第1章:入門名曲コレクション】 アンダンテ Op.31-1(ソル)/ワルツ・イ長調(アグアド)/君を慕いて~ハバネラ(アルバ)/ワルツ・ハ長調(フェレール)/ワルツ・ト長調(フォルテア)/ハバネラ(ロッチ)/ワルツ・アンダンティーノ(カーノ)/ボレロ(アルカス)/道化師の踊り(フェランディエレ)/一輪の花(ブロカ)/バラード(ボッシュ)/ラグリマ(タレガ)/ロマンサ(ルビーラ)
【第2章:小品名曲コレクション】 パバーナⅠ、Ⅱ、Ⅲ(ミラン)/「牝牛を見張れ」の主題による変奏曲(ナルバエス)/パバーナ(サンス)/プレリュードとアレグロ(ムルシア)/メヌエット Op.11-1、2、3(ソル)/ワルツ Op.32-2(ソル)/アンダンテ Op.31-4(ソル)/プレリュード No.1、2、3(タレガ)/メヌエット形式による練習曲(タレガ)/夢(タレガ)
【第3章:上級名曲コレクションⅠ】 ソナタ・ニ長調(マテオ・アルベニス)/エチュード Op.29-17(ソル)/「スペインのフォリア」の主題による変奏曲とメヌエット Op.15-1(ソル)/アラビア風奇想曲(タレガ)/マリエッタ(タレガ)/マリーア(タレガ)/スペイン舞曲第5 番「アンダルーサ」(グラナドス)/サンブラ・グラナディーナ(アルベニス)/パバーナ・カプリチョ(アルベニス)
【第4章:上級名曲コレクションⅡ】 グラン・ソロ Op.14(ソル)/ソナタ Op.15-2(ソル)/アンダンテ・ラルゴ Op.5-5(ソル)/アストゥリアス(アルベニス)/コルドバ(アルベニス)/スペイン風セレナータ(マラッツ~タレガ)/アランブラの想い出(タレガ)
本曲集を刊行した日本・スペインギター協会は、故・大沢一仁氏(1925〜2014)がスペイン留学から帰国後、サンチャゴ・デ・コンポステラに於けるギター講習会に日本人ギタリストを多数引率してスペイン音楽の紹介に務め、その参加者有志が母体となって協会が創設された。
協会初代会長となった大沢氏は、その後スペインギター音楽コンクールを創設し、スペインギター音楽の普及と若手ギタリストの育成に多大な貢献を果たした。氏が生前もう一つの夢として語られたことは、教本・曲集の編纂であった。その希望は果たせなかったが、今回のスペインギター音楽名曲コレクションは正に大沢氏の夢の実現と言えるものである。
これまで毎年のコンクール課題曲を決める際、どの版を指定するかが悩みの種であった。本曲集の出版により、その悩みが解決したことは大変喜ばしいことである。また、本曲集の出版は、多くのスペインギター音楽愛好者にとっても手放せない曲集になるであろう。
協会理事が一致協力し合い実現した本曲集を、協会創設者、故・大沢一仁氏に献呈したいと思う。
最後に、編集委員長として昼夜を問わず努力を重ねた渡辺隆理事には心から御礼申しあげる。同時に、編集に携わった多くの理事にも感謝の意を表したい。
(第1集「序文:村治昇元会長」より)
現代ギター社Webサイトよりご購入いただけます。
また各専門店でもお取扱いがございます。